顧問弁護士の役割と重要性

顧問弁護士とは、ある個人や会社と、顧問契約を結んだ弁護士のことをいいます。

顧問契約とは、専門的な知識や経験、技術を持つ人が、それらに基づいたサービスを提供することを目的とした契約で、弁護士の他にも、司法書士や税理士、公認会計士などの国家資格を持つ人、営業や技術者として長年第一線で活躍されてきた人と結ぶことがあります。

弁護士との顧問契約の内容で一般的なものは、毎月一定額の顧問料を支払うことで、一定時間までの相談料が不要になるというものです。ただし、顧問契約の内容は、弁護士や法律事務所によって異なるため、それぞれ確認する必要があります。

顧問弁護士のメリット・デメリット

代表的な顧問弁護士のメリットとしては、以下のような点が挙げられます。

①日常的に安心して相談できる

弁護士と顧問契約をしておけば、契約書のチェックや、雇用契約に関する細かな問題、法改正への対応など、日常的に生じる法律問題を安心して弁護士に相談することができます。その都度タイムチャージ等が発生する都度契約と比べて、弁護士への相談のハードルが低くなるため、会社の法務体制を強化することにもつながります。

②法律問題が生じたときに会社の内情をよく知った弁護士に依頼できる

弁護士と顧問契約を結んでおけば、会社で法律問題が生じた際にも安心して相談することができます。例えば、他者との取引でトラブルが生じて弁護士に依頼することになったケースでは、初対面の弁護士に相談する場合は自社のビジネスモデルなどあらゆる事項をゼロから説明する必要がありますが、顧問弁護士に相談する場合は会社の内情をある程度理解してもらっている前提で相談を進めることができます。

顧問弁護士のデメリットとしては、毎月の顧問料の負担がありますが、トラブルが発生してから弁護士を探して依頼すると、時間がかかり、対応が後手に回ることで損失が拡大することも少なくありません。

そのため、会社の規模やビジネスモデル等を考慮して弁護士との顧問契約を結ぶことは、会社を経営するうえでの検討事項のひとつと考えられます。

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